おはよー!
デザインシステムは、一貫性のあるユーザーエクスペリエンスを提供するためのガイドラインです。
これには、コンポーネント、スタイル、パターン、ドキュメントが含まれます。
Figmaは、デザインシステムの構築と管理において、とても有効的な機能を提供しています。
本記事では、Figmaを使用してデザインシステムを効果的に構築し、管理する方法について詳しく説明します。
1. デザインシステムの基本
デザインシステムとは?
デザインシステムは、統一されたデザインの基準を提供し、チーム全体での一貫性を確保するための一連のガイドラインとコンポーネントです。これには、以下の要素が含まれます。
- スタイルガイド: カラー、タイポグラフィ、アイコン、間隔などの基本スタイル。
- UIコンポーネント: ボタン、フォーム、モーダルなどの再利用可能なインターフェース要素。
- パターン: ナビゲーション、レイアウト、インタラクションの共通パターン。
- ドキュメント: デザインシステムの使用方法とガイドライン。
2. Figmaでのデザインシステムの構築スタイルガイドの作成
カラーパレットの設定
Figmaでカラーパレットを設定することは、デザインシステムの基盤を築く重要なステップです。
- カラースタイルの定義:
- Figmaの「スタイル」パネルで、ブランドカラー、テキストカラー、背景カラーなどを定義します。
- 例えば、ブランドカラーをプライマリー、セカンダリー、アクセントカラーに分類します。
- figmaの機能を利用してカラースタイルを定義することができます。
- 定義したカラースタイルを登録・公開することで各デザインファイル内で一貫したカラースタイルを使用することができます。
- カラーの命名規則:
- 一貫した命名規則を使用して、他のデザイナーが容易にカラーを理解できるようにします。
- 例:
Primary/Blue
,Secondary/Gray
,Accent/Red
- figmaでは、命名によって階層構造を指定することができます。これにより、膨大なカラースタイルも構造を整理することによって、整理し使いやすくすることが可能になります。
タイポグラフィの設定
タイポグラフィスタイルは、デザインシステムの重要な要素です。
- フォントスタイルの定義:
- 見出し、本文、キャプションなど、異なるテキストスタイルを設定します。
- 例:
Heading/H1
,Body/Regular
,Caption/Small
- figmaの機能を利用して、フォントスタイルをスタイルに定義することができます。そうすることにより、フォントを定義されたスタイルから使用することで全体のデザインの統一感を維持することが可能になります。
- 文字間隔と行間の設定:
- 各テキストスタイルに対して適切な文字間隔と行間を設定し、読みやすさを向上させます。
再利用可能なコンポーネントの作成
- 基本コンポーネント:
- ボタン、入力フィールド、カードなどの基本コンポーネントを作成し、Figmaのコンポーネント機能を使用して再利用可能にします。
- コンポーネントのバリアント:
- コンポーネントに異なる状態(例えば、ホバー、クリック、ディスエイブル状態など)を持たせるために、figmaのバリアント機能を使用します。
- これにより、デザインの一貫性を保ちながら、柔軟にカスタマイズが可能です。
レイアウトとグリッドの設定
- レスポンシブグリッドの設定:
- デスクトップ、タブレット、モバイルの各デバイスに対応するグリッドシステムを設定します。
- 例: デスクトップ用には12カラムのグリッドを使用し、モバイル用には4カラムのグリッドを設定。
- オートレイアウトの使用:
- Figmaのオートレイアウト機能を活用して、コンポーネントやグループが動的に配置されるようにします。
- これにより、コンテンツが追加または削除された場合でも、レイアウトが崩れることなく維持されます。
3. デザインシステムの管理
ライブラリの作成と共有
Figmaのライブラリ機能を使用して、デザインシステムをチーム全体で共有します。
- ライブラリの公開:
- デザインシステムをライブラリとして公開し、チームメンバーが容易にアクセスできるようにします。
- ライブラリの更新:
- コンポーネントやスタイルに変更があった場合、ライブラリを更新して、チーム全体に最新のデザインを共有します。
バージョン管理
デザインシステムのバージョン管理は、変更の履歴を追跡し、必要に応じて以前のバージョンに戻すことができるようにするために重要です。
- バージョンの記録:
- 重要な変更があった場合、バージョンを記録し、変更内容を明確にドキュメント化します。
- バージョンの復元:
- 問題が発生した場合、以前のバージョンに復元することで、安定したデザインシステムを維持します。
まとめ
Figmaを活用したデザインシステムの構築と管理は、効率的で一貫性のあるデザインプロセスを可能にします。
スタイルガイドの設定からコンポーネントの作成、ライブラリの共有、バージョン管理、ドキュメントの整備まで、各ステップを丁寧に行うことで、運用管理がしやすいデザインシステムを構築できます。これにより、チーム全体が統一されたビジュアルとユーザーエクスペリエンスを提供できるようになります。
デザインシステムの継続的な改善を行うことで、よりデザインシステムを強固なものにすることができます。
それではまた次回!
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