おはよーございます!あっぴです!
今回は「質的ユーザーリサーチ」についてお話したいなと思います!
「質的ユーザーリサーチ」ってどんなもの?
#01で紹介したデザイン思考では「有用性」の観点からユーザーのニーズを探り、アイデアをつくることを紹介しました。
簡単に言えば、質的ユーザーリサーチはその「ユーザーのニーズ」を探る手法のこと。 具体的には、デザイン思考のプロセスの中の「調査」「評価」の工程で使われます。
ユーザーリサーチはなんとなくイメージできた・・・!
ただ私もこの動画で初めて聞いたのですが、”質的”とはどういうことなのでしょう。。。
次はそれをご説明します。
ポイントは3つ!
- 問題を社会的・文化的な文脈で扱う
質的データ=本質的な情報が数値ではなく、主に言語化されたデータ。
実験的研究状況を設定するのではなく、テキストデータをベースに考える。 - 「なぜ?」「どのように?」という問いに答えるために使う
何かすでにある仮説を検証するというより、仮説を立てるために用いると有効! - 個別の具体性や多様性に即して分析する
「なぜ」「どのように」を掘り下げるので、
一般的な部分や普遍的な部分というより、その対象となるものの特徴的な部分を取り上げる。
質的ユーザーリサーチの手法5選
質的ユーザーリサーチの具体的な手法は色々ありますが、
実践する上でポイントになるのが、、 目的に合わせて手法を組み合わせながら進めること!
一つの手法に絞って無理に進める必要はなく、最適なリサーチを自分で作っていくことが大切。
たくさんある手法の中からメジャーな手法を5つご紹介します!
- インタビュー
- 概要:ユーザーと直接対話することで、彼らのニーズ、動機、問題点などを深く理解する手法
- 方法:1対1の形式で行い、質問を通じてユーザーの経験や意見を引き出します。半構造化インタビュー(事前に質問項目を準備しつつ、柔軟に対応する形式)が一般的。
- サーベイ(アンケート調査)
- 概要:多くのユーザーから効率的に情報を収集するための手法
- 方法:オンラインフォームや紙媒体を使用し、事前に設定した質問にユーザーが回答。量的データの収集に適しています。
- ユーザビリティテスト
- 概要:ユーザーが製品やサービスを実際に使用する際の使いやすさや問題点を観察する手法
- 方法:具体的なタスクをユーザーに実行してもらい、その過程を観察・記録。タスク完了までの時間、エラー数、ユーザーのフィードバックなどを分析できます。
- フィールド調査(観察調査)
- 概要: ユーザーが日常の中でどのように製品やサービスを利用しているかを観察する手法
- 方法: ユーザーの自然な環境での行動を観察し、メモを取ることやビデオ撮影を行います。エスノグラフィーもこの手法に含まれます。
- カードソーティング
- 概要: 情報のグルーピングや分類の仕方をユーザー自身に決定させることで、情報アーキテクチャの改善を図る手法
- 方法: ユーザーにカード(それぞれに異なるコンテンツや機能が記載されている)を与え、それらを論理的なグループに分類してもらいます。オープンカードソーティング(ユーザーが自由に分類)とクローズドカードソーティング(事前に定義されたカテゴリに分類)の2種類。
ユーザーのニーズと累積UX
前回も触れましたが、ユーザーのニーズを探る上で大事なのはインサイトを理解すること。
顧客に欲しいものを聞いていたら、 彼らは「もっと速い馬が欲しい」と答えていただろう。
ヘンリー・フォード
速い馬ではなく速く移動できる手段が欲しい、という
ユーザーの言葉の裏に隠された本質的な欲求を見つけることです。
そのために知っておきたいのが「累積UX」。
サービスやプロダクトに触れて得られる体験を”UX”と言いますが、そのUXは段階的に変わっていきます。
- 累積UX
ユーザーにとってのモノの意味。 - 経験的価値
ユーザーにとっての行為の意味。 - 体験価値
ユーザーにとっての行為の価値。=うれしさの源
最終的にユーザーが求めているのは、体験価値。これが本質的なニーズになるのです!
リサーチで得たデータからニーズを見つける方法
方法は大きく分けて2通り。
リサーチ対象者の発言から考えるか、自分が話を聞いて感じた違和感から考えるか。
リサーチ対象者の発言から考える
ユーザーの困っていること、面倒だと思うこと、好き・楽しいと思うことなど、
何か感情が動いた事柄から、それはなぜか?とニーズを見つける。
ニーズ発見のヒント
顕在化しているニーズから潜在的ニーズにブラッシュアップする!
「〜が面倒」「〜に困っている」 →「〜を効率化したい」「〜を解消したい」 →「〜したい」
※ブラッシュアップする過程では「こうなんじゃないかな」という推測を含めてOK!
自分が話を聞いて感じた違和感から考える
私だったらそうは考えないかも、そんなふうに感じるんだ、それって本当にそれで良いのかな?と少しでも引っかかった部分があれば、何が引っかかったのか、そのインサイトはなにかを考えてニーズを見つける。
ニーズ発見のヒント
WHAT・HOW・WHY・INSIGHTの言語化キーワードに当てはめてみる!
WHAT XXをやっている人は
HOW XXのように感じている
WHY なぜならば
INSIGHT とはいえ / 実際は / もしかすると・・・・
これであなたもニーズを見つけられるはず・・・!
終わりに
いかがでしたでしょうか? ユーザーリサーチのイメージは湧きましたか?
ユーザーリサーチも実践あるのみ! なぜ?なぜ?と思う好奇心を大切に、ぜひチャレンジしてみてください!
また次回お会いしましょう!今日も良い一日を!
コメント